引っ越し

久々に引っ越しをした。
といっても人生で三回目か四回目ですが。
今回は二人分ということもあり、ものが兎に角多い多い。
まったく無駄なものに囲まれているのがよくわかります。
ほとんどいらないね。大目に見ても2割くらいでしょう、必要なのは。

ものをひとしきり運び出した後、何もない家でしばらくの生活を楽しんでいますが、とても面白い。
ものがなにも無いことによっていろんな発見があります。
感覚的な話ですが、体がすごく自由で軽くになった気分になるのがよくわかる。
なんかある種の重力が無い感じ。
多分家具などのものがあると、例えばいすに座るにしても、ソファーにもたれるにしても、
テレビをつけるにしても、本を手に取るにしても、行動がものに引っ張られているような気がします。
目にそれが入ることによって次の行動がある程度引っ張られる。
アフォーダンスとかってそういう話だったかな?などとのんきに思いながら、
どこでどういう風に座ってみようかとか、こうやって寝転ぶと面白いかなとか
なんか自然に考えて微妙にわくわくしているのに気づきます。
職業柄、何もない空間に家具が入っていく光景は目にしますが、
それも結構命が吹き込まれるようでいいなと思っていました。
が、逆もとてもいいことを再発見できたのは貴重な体験です。
不自由さと自由について少し考えることができた。